2009年7月16日木曜日

G35ゲーミングヘッドフォン

ロジクール社のG35ゲーミングヘッドフォンは、本来であればゲーム中のボイスチャットやサウンド効果のために利用される商品である。そのため、基本的には一般的なヘッドセットと何ら変わる事なく利用する事が出来る。MacOSX環境下でもUSB接続のスピーカーとマイクとして認識されるため、単純にヘッドセットとしての利用が可能である。スピーカー部は左右各1基ずつのスピーカーユニットが内蔵されており、サラウンド効果を高めるために密閉式になっている。ただし、これ自体を窮屈と感じるユーザもいるかもしれない。可動式の大型アーム先端部にはマイクが内蔵されており、左スピーカーユニット外側には各種のコントロール用のボタンが用意されている。これらのボタンは、アプリケーション側で固定の機能を割り当てている様なので、音量の上下動やミューティングはもちろんの事、DVDプレイヤーやiTunes等ではチャプターや選曲の進む/戻るが割り当てられる。ただし、通常はこのボタンを再定義する方法がないので、Mac未対応と言われているのかも知れない。

この商品、実はMacOSX未対応と言う事で販売されているのだが、前述の通りに普通のヘッドセットとして認識されるため、Skypeやボイスチャット等に利用が出来る。一般に市販されているヘッドセットがMac未対応なのはアナログマイクのインピーダンスの所為であるが、USB接続のヘッドセットの場合にはこれは関係がない。また、このゲーミングヘッドフォンはドルビー研の7.1chサラウンドシステムに擬似的に対応しており、MacOSXで利用する限りは、こちらの使い方がメインになるだろう。前述の通り、左右のスピーカーは1基ずつではあるが、内部での演算処理により、擬似的に7.1chまでのサウンドシステムに対応するのである。とは言うものの、事実上、使い物になるのはDVDプレイヤーでの再生のときのみ。それも、環境設定のディスク設定で、オーディオ出力に「ドルビー・ダイナミックレンジ圧縮を使用しない」のチェックを外している時のみで、さらに再生するムービーに5.1ch以上の記載がある場合のみである。ちなみに、このチェックが入っている場合、単に高価なステレオヘッドフォンに成り下がるだけなので、あまりおすすめはしない。それにしても、この用語はとてもわかりにくいと思うのだが。

こればかりは聞いてもらうしかないが、PowerBookG4中でも抜群の音質を誇ると言われた12"モデルの内蔵スピーカー群ではあるが、このゲーミングヘッドフォンを使用した場合の音質や迫力にかなうものではない。筆者がもっとも驚いたのは、「ヴァン・ヘルシング(Van Hellsing)」で中盤の見せ所である馬車のシーン。内蔵スピーカーとゲーミングヘッドフォンとの違いは明白すぎるほどで、なるほど、サラウンドとはこういうモノかと再確認した次第である。

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